Strategy That Works

成功している企業は戦略と実行のギャップをいかに埋めているのか

グローバルで2月に出版された書籍「Strategy that Works」の日本語版『なぜ良い戦略が利益に結びつかないのか―高収益企業になるための5つの実践法』は、成功している企業が、戦略を実行に移す際にしばし生じるギャップを埋めるために行っている5つの行動様式を明らかにしています。本書ではこの5つの行動様式を構築するツールを満載しており、企業が目指す方向と、達成するための能力をつなぐ力強い手引きとなります。

Strategy that Worksへの各界からの称賛の声

“犠牲を払って成長を追求するという罠にはまってしまった企業は多い。株主へのリターンを実現するには異なる発想が必要であり、本書はこれを簡潔にまとめている。”

アンドリュー・クライドマーフィー USA 社長兼CEO

“複雑さを増し続ける世界において、簡素化と焦点を絞ることでビジネスを持続的な成功に導いた説得力ある実例を示している。差別化された、一貫性のあるケイパビリティによって戦略と実行を整合させることが成功に導くと唱える「Strategy That Works」は、現代のリーダーシップの課題に答えるための新鮮で刺激的な1冊といえる。”

ベノ・ドーレクロロックス・カンパニー CEO

“レインワンド氏とマイナルディ氏はこの爽快なまでに実用的な指南書において、戦略の策定、実行、そして成果を上げることの間にあるギャップを経営者層がいかに埋めることができるのかを描いている。”

ニール・C・マッカーサーアルカディスNV  CEO兼会長

“「戦略と実行」の間のギャップを埋めるための戦法を示す本書は、収益性と影響力を高めたいと考える企業の道筋を照らし、超強豪企業を目指す経営者層に極めて貴重なインサイトを提供している。”

エリック・A・スピーゲルシーメンスコーポレーション 社長兼CEO

“「Strategy That Works」は、経営者層が一貫性のある効果的な戦略を策定するに当たって活用できる、明確かつ説得力あるフレームワークを提案している。既存の枠にとらわれないリーダーシップの特徴と、力強い企業戦略の基礎を成す要素としての組織文化とアイデンティティの重要性について、舞台裏の様子を描き出している。本書は具体的な例を挙げながらさまざまな業界における企業が、成功し続け、21世紀という時代にあったものであり続けるために経験した変貌の道のりを紹介している。”

マーク・T・ベルトリーニエトナ  会長兼CEO

“大手企業が成功するには、企業家精神を持ち続け、先駆者としての取り組みを続けていくために必要に応じて変化していかなければならない。また、変化を受け入れることと力強く持続的なコア・アイデンティティを持つことのバランスをうまく取ることも必要だ。「Strategy That Works」は対照的なこの2つの発想を融合させる方法を示している。”

チャン・ルエミンハイアールグループ 会長兼CEO

“レインワンド氏とマイナルディ氏はバリュープロポジションを現実の結果に変える方法を示している。”

マーシャル・ゴールドスミス執筆家。ニューヨークタイムズのNo.1ベストセラー「Triggers」、世界的なベストセラー「MOJO」 および「What Got You Here Won’t Get You There」の執筆者

“戦略とは明確なプランを策定し、それを死守することに他ならない。しかし組織は容易に横道にそれるものだ。この素晴らしい本は戦略の策定と実行に当たって組織全体で一貫性を持つ方法を説明している。”

サリー・ブラウントノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院学部長

“「Strategy That Works」は シンプルであると同時に驚くべき内容だ。一貫性が成功に欠かせない要素ではあるが、組織においてそのような一貫性を見いだすことはとても難しい。この本は、会社のバリュープロポジションから独自のケイパビリティ、そして提供している製品とサービスに至るまで、あなたの組織が本当に戦略に沿ったものとなっているのかを考察する助けとなるだろう。”

アレッサンドロ・カールッチナチュラ 前CEO

“素晴らしい著書だ!「Strategy That Works」はケイパビリティがいかに成功している市場を形作り、勝てる企業を生み、狙い通りの実行を持続させるのかを示している。ケイパビリティを基盤に策定した戦略についての説得力はページを追うごとに力強さを増していく。”

カリム・ミシェル・サバ―SES 社長兼CEO

『なぜ良い戦略が利益に結びつかないのか─
高収益企業になるための5つの実践法』
(ダイヤモンド社)が、
2016年12月9日に出版されました。

成功している企業は、従来型の通念にとらわれないリーダーシップの5つの行動により、戦略を実行に移す際にしばし生じるギャップを埋めている。

独自性を貫く

従来型の通念に従う企業は、成長に焦点を当て、最も収益を上げやすい分野で収益を上げようとしています。しかし私たちが調査研究した優れた企業は特徴あるアイデンティティを常に明確にしています。確固としたバリュープロポジションの開発と長期にわたり持続する特徴あるケイパビリティを構築することに取り組みを集中させています。この方針においては柔軟であり、時には競争の激しい新たな市場に急速に参入することもありますが、自らの独自性を持って勝つことのできる市場に限定しています。

戦略を日常業務に落とし込む

多くの人々は、ケイパビリティを構築する最善の方法は、業界で最善とされる手法を取り入れたり、卓越した能力を開発することだと考えているでしょう。しかし優れた企業は異なる信念を持っています。 これらの企業は戦略を日常業務に落とし込んでいるのです。 他社との差別化と、自らの独自性を発揮することを可能にする特徴あるケイパビリティを設計、構築しているのです。そして自社独自の方法でこれらのケイパビリティを展開しています。

自社の組織文化を活用する

ビジネスリーダーは問題の解決にあたり、組織図を見直したり、インセンティブを再考するなど、組織の仕組みを変化させることを考えることでしょう。一方で組織文化は改革の敵と見なされがちです。しかし戦略と実行の間のギャップを埋めることのできる企業は、違う方法で問題解決を行います。これらの企業は自社の組織文化を活用しているのです。自らの組織に根付いた思考パターンや行動パターンが持つ力を認識し、この力を利用して戦略を実行し、業績を向上させています。

成長力を捻出するためにコストを削減する

従来型の企業は、あらゆる部門で無駄を省き幅広い有望な機会全てに投資を分散させることにより、全社で一律にコストを削減しようとするでしょう。しかし私たちが調査研究した優れた企業は、成長力を捻出するためにコストを削減しています。より戦略的な方法でリソースを整理し、長期的な成功に最も重要ないくつかのケイパビリティへの投資を集中させ、その他については投資を最小限にとどめているのです。

将来像を自ら作り出す

最後に、戦略を機能させることのできる企業は機敏であろうとはしていません。外界の変化に可能な限り早急に対応しようとはしません。その代わりに、自らが求める変化を作り出すことにより、将来像を自ら作り出しています。 自らの特徴的な強みを生かして、顧客への特権的アクセスを手に入れ、M&Aを行うことで思うがままにビジネス環境を作り変えているのです。

Strategy That Works
成功に導く5つの行動様式

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5つの行動様式に関する質問に答えて、あなたの組織が戦略と実行の間のギャップを埋めることができているかを診断しましょう。

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リサーチ事例紹介

戦略と実行の間のギャップを埋める行動を探るため、各業界の専門家が推奨する多数の企業の中から14の企業を絞り込んで調査しました。これらの企業は顧客への価値をどのように生み出しているのか、他社にはできない方法でそれを実現可能にしているケイパビリティとは何なのか、そして各社の特徴あるケイパビリティ体系においてどの様な製品とサービスが伸びているのか。リサーチ対象の中からいくつかの企業を以下に紹介します。

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著者紹介

ポール・レインワンド

Strategy&グローバル・マネージ ング・ディレクター。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の兼任教授。

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