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ヘルスケアの未来―エコシステムの構造変化と新たな価値創造

巻頭言

ヘルスケアを取り巻く環境は大きく変化しつつある。治療から予防へのシフト、医療の個別化、デジタル技術の進化などの大きな変化の中で、患者を中心に置くヘルスケアエコシステムの形成が進み、それに関わる企業・その他ヘルスケア関連組織(以降総じて「プレイヤー」と呼ぶ)の価値創造の在り方が大きく変わりつつある。これまでは伝統的なプレイヤー、例えば製薬企業や医療機器メーカーが「商品を作って売ること」、医療機関が「病気にかかった患者を治療すること」に医療費の大半が費やされてきた。すなわちそこに価値創出の場の中心があった世界から、上述の変化を通じてヘルスケア全体の価値プールが「予防」「診断」「デジタルヘルス」にシフトしつつある。こうした中で伝統的なプレイヤーは事業モデルの見直しを迫られ、一方テクノロジー企業、スタートアップ企業、消費財メーカーなどは、この変化を新たな事業機会と捉え、新規市場参入もしくは既存事業への投資拡大の機会を狙っている。

本レポートにおいては日本におけるヘルスケアエコシステムの現状と展望を踏まえ、他業界における先行事例も参考にしながら、関連するプレイヤーにとっての今後の戦略的な意味合いを整理した上で、新たな価値創造を実現するための事業モデル変革のオプションと、その実現に向けた企業変革のあるべき姿について論じる。

まず第1章「ヘルスケアエコシステムにおける構造変化」では、ヘルスケアエコシステムの現状と今後予想される変化、その背景にある外的要因を整理した上で、こうした変化に対応して各プレイヤーが現在どのような新たな取り組みを行っているか、代表的な事例をご紹介する。

第2章「構造変化がもたらす事業機会と脅威」では、日本におけるエコシステムプレイヤーそれぞれが、ヘルスケアを取り巻く環境変化がどの程度進むと予測しているか、そうした変化をどの程度事業機会、もしくは脅威と感じているのかを、Strategy&が独自に実施した調査結果をもとに整理する。

第3章 エコシステム変革の先行事例:「自動車業界の新潮流 〈CASE〉がもたらすエコシステムの構造変化」では、エコシステムの形成・進化と「価値プール」のシフト、各プレイヤーの事業モデル変革などの観点から、先行事例として参考となる自動車業界における構造変化を紹介し、ヘルスケア業界に対する示唆を抽出する。

第4章「ヘルスケアエコシステムにおける新たな価値創造シナリオ」では、持続可能なエコシステム形成のためには各プレイヤーの利害関係を一致させることが重要であるという認識のもと、今後各プレイヤーにとってどのような価値創造のシナリオが考えられるか、具体的な事例を紹介しながら議論する。

最後に第5章「新たな価値創造のための企業変革の必要性」では、第4章で議論する各プレイヤーにとってのさまざまな価値創造シナリオを5つの「参入モデル」にまとめ、どの参入モデルを選択する上でも共通で求められる企業変革の方向性について提言する。

ヘルスケアを取り巻く環境変化の中で、各プレイヤーは新たな「価値プール」のシェア獲得のために、事業モデルにも破壊的変革が求められる。現状維持はそのシェア争いにおける敗北を意味する。自ら「破壊するか」それとも「破壊されるか」、各プレイヤーはその岐路に立たされている。

《目次》

巻頭言

第1章 ヘルスケアエコシステムにおける構造変化

第2章 構造変化がもたらす事業機会と脅威

第3章 エコシステム変革の先行事例:自動車業界の新潮流「CASE」がもたらすエコシステムの構造変化

第4章 ヘルスケアエコシステムにおける新たな価値創造シナリオ

第5章 新たな価値創造のための企業変革の必要性


※レポート内に掲載されている執筆者および監訳者の所属・肩書は、レポート執筆・監訳時のものです。

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堤 裕次郎

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