デジタル自動車レポート2018: クルマとモビリティの将来予測

2018-11-29

キーポイントと主な内容

エグゼクティブサマリー

  • 米・欧・中におけるシェアードのオンデマンド車両(モビリティ・アズ・ア・サービス=MaaS)市場は、2030年までに1.4兆ドルに達する見通し(2017年度の市場規模は870億ドル)
  • 米国のMaaS市場は、2017年度時点の470億ドルから、2030年までに2,500億米ドルに達するが、2030年には、市場規模において明らかに中国に追い越される
  • 利益率の高いモビリティサービス事業が、車両販売におけるシェア下落を補填する:MaaS は、2030年までに自動車業界における収益の22%、利益の30%を占める。一方、新車販売は収益の38%、利益の26%を占めるのみとなる
  • ミレニアル世代以降が世界人口の50%以上を占める―彼らの期待する移動体験は、パーソナル、シームレス、統合化、マルチモーダルでオンデマンドというものである。欧州の消費者の47%、中国の消費者の79%が、価格競合性のあるロボタクシーが利用可能になれば、自家用車保有を止めることを検討すると回答
  • 2022年までに新車の100%がコネクテッドカーとなり、 2021年以降はレベル4の自動運転車が特定の利用目的において実用化される見通し
  • ただし、技術ではなく政策が変革の速度を決定
    • 西洋諸国の政府は失うものが多い(燃料税、製造業における雇用、交通輸送システムへの統制権)
    • 一方で、東洋諸国の政府は得るものが多い(スモッグ削減、バッテリー技術における優位性)
  • 大都市における内燃エンジン車禁止条例、税優遇、電気自動車の定数充足義務化が、電気自動車への移行を推進する。2030年までは電気自動車が新車に占める割合は半分未満のままであるが、2030年に中国で新車の50%、欧州で44%、米国で最大20%となる見通し
PwCのデジタル・ダッシュボードは、自動車メーカーおよびモビリティサービス事業者の両方として、将来に向けて舵取りするのを助ける
シェアードの自動運転車は、中国で最も著しく成長する見通し
モビリティプラットフォームは、選択肢、利便性、価格の面で、 従来の輸送事業者が提供していたサービスより優位性を持つ
将来的なモビリティ需要を先取りして満たすために、 次の5つの領域における改革を実行する企業が勝者となる

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PDFファイル内の執筆者の所属・肩書きは、レポート執筆時のものです。

Digital Auto Report 2018 - The future is here: flexible carmakers must balance metal and mobility, Jaunuary 10, 2018.

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北川 友彦

北川 友彦

パートナー, PwCコンサルティング合同会社

赤路 陽太

赤路 陽太

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