MaaS市場規模は2030年には米・欧・中合わせて1.4兆米ドルに自動運転車は2025年以降、電気自動車は2020年以降急増の見通し

PwCネットワークの戦略コンサルティングを担うStrategy&は、このたびグローバル調査『デジタル自動車レポート2018』の日本語版を発行しました。

本レポートは自動車業界のデジタル化に関する最新トレンドと、自動車メーカーにおける戦略の再構築の方向性を詳細に解説しています。7回目となる2018年の調査では、以下の動向が明らかになりました。

  • 次世代移動サービス「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の市場は、米・欧・中3地域の合計で、2017年から2030年の間に年平均成長率(CAGR)25%で成長し、2030年までに1.4兆米ドルに到達すると想定されます。地域別には、2030年に中国が6,560億米ドル、米国は2,500億米ドル、欧州は4,510億米ドルに達すると予想されます。
  • 2030年までに、MaaSは自動車業界における売上の22%、利益の30%を占め(2017年は売上2%、利益1%未満)、一方で、新車販売は売上の38%、利益の26%(2017年は売上48%、利益41%)と大きな構造転換が生じる可能性があります。
  • 価格競争力のある「ロボタクシー※」が利用可能になった場合、自家用車を手放してもよいと答えた人の割合は米・欧・中3地域のうち、中国が最も高く79%でした。欧州は47%、米国は38%にとどまりました。
  • 従来のサプライヤー事業、自動車販売、アフターサービス市場で得られる利益の割合は、現在の71%から2030年には41%とほぼ半減する可能性があります。

詳細は『デジタル自動車レポート2018-クルマとモビリティの将来予測』をご覧ください。

※ ロボタクシー: オンデマンド配車サービスでの活用を前提とする自動運転車

本レポートは、2013年から2016年まで『コネクテッドカーレポート』として発行していたものを、昨年の2017年から『デジタル自動車レポート』とタイトルを刷新し、発行しているものです。

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