働き方の多様性:高山 美里

高山 美里

私は、入社3年目に4カ月間休職をして大学院に戻り、博士号を取得したという経歴を持っています。入社を検討されている皆さんに、個人のライフプランを尊重してくれるPwCコンサルティングStrategy&の文化・制度を理解いただく良いケースになると思いますので、ここに紹介します。

私は分子生物学の研究をするために大学院の博士課程まで進み、単位修得退学を経てStrategy&のメンバーになりました。採用フローの中で、もともと好きだった、物事を考えること、調べること、議論することが存分にできる環境だと感じ、入社を決めました。アカデミアではなくビジネスの道を進むことに決めたとも言えますが、心の中には「何らかの形でいつか博士号は取得したい」という気持ちも残っていたと思います。

入社後はとにかく忙しく、目の前のプロジェクトに集中して打ち込む日々が続きましたが、入社から2年半ほどがたつと、博士号取得のことが気になりはじめました。単位修得退学から学位審査までの期間には制限があるためです。ただ、戦略コンサルタントとして働きながら博士号を取得するのは難しいという現実も頭では理解していました。

3年目になると、少し落ち着いて業務に取り組めるようになり、自分の人生やキャリアプランを改めて考えられるようにもなっていたため、このタイミングで、私は「博士号を取る」「自分の人生にやり残しを作らない」と決意し、すぐさま、研究室や会社とのやり取りをスタートしました。過去に同じような例がStrategy&にはなく、いろいろと手探りで相談を進めていくことにはなったのですが、Strategy&のリーダー、メンター、同僚、そして人事の方々の親身な対応や支援で、会社側の手続きは研究室側の手続きよりもスムーズに進められました。

私が今回活用したのは、PwC Japanグループの「フレキシブル・ライフ・デザイン休職」という制度で、育児や介護はもちろん、海外留学やパートナーの海外赴任帯同などにも使えるものです。Strategy&には個人の事情に寄り添い、その人の希望を実現するための方法を皆で考えようというカルチャーがあります。誰かから制度の利用にストップがかかるということはありません。制度があってもなかなか活用できないという企業もあるかもしれませんが、私たちがこのように制度を十分活用できるのは、案件ごとに人をアサインするプロジェクトベースの仕事で、不在期間が明確な個人への対応が比較的しやすいということだけでなく、他の企業に勤めている友人からも驚かれるくらい、個人の意思を尊重してくれる環境が整っていることが大きいと感じます。

大学院に戻っていた期間は、朝も夜も土日もないような生活でしたが、無事に博士号を取得することができました。加えて、「やっぱり私はビジネスの世界が向いているな」と感じることもでき、自分にとっての働くことの意味や、自分がどういう人間でありたいかを明確にする良い期間になりました。大学院から戻った今、前よりもさらに信念をもって仕事に向き合えています。

私の経験が、Strategy&で働きたいと考えている皆さんに少しでも役に立つものとなったらうれしく思います。戦略コンサルティング部門であるStrategy&へ持たれているイメージはさまざまでしょうが、特に「競争が激しく個人主義なのではないか」「ライフステージの変化に合わせた働き方ができないのではないか」と懸念される方に対して、私からは「どうぞ、ご心配なく」とお伝えしたいです。

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